卒業式と、その後


6月30日、卒業式、ぶじ済みました。


こんなに人よりまわり道しながら、こんな風にたくさんの人に
祝ってもらえるなんて、思ってもみなかった。
友人たちが花束を持って駆けつけてくれ、
入学当初からお世話になった先生方にも「よくがんばったね」
「なにも無駄にはならないね」との言葉をいただいた。
再会したクラスメイト達と「あのクラスは本当に楽しかったね」と思い出話に花を咲かせて、次に会う約束をし、
これから働く職場の先輩には、ぎゅうぎゅうハグして歓迎してもらい、
密かに憧れていた人にも、最後に写真を撮ってもらった。
ああ、苦しいこともあったけど、本当に幸福な学生生活だった、と心から思えた。


前日には妹と母が東京に集結し、母娘3人でたっぷり話した。
皆が、自分自身の足で好きな道を歩き始めようとしていること。
いろいろあるけど、これからは、それぞれが、すくなくとも
自分自身のことくらいは責任もって生きていけそうなことを、喜び合った。


資生堂パーラーエスプレッソ、めちゃくちゃ美味しくってびっくりした♪



7月1日、昨日が喜びの絶頂だったことを知る。
むしろ、これまで、待っていてくれたのかな、と。
物事は、順番でくるのだと。
これまでの努力、3ヶ月前に、水泡に帰していたこと発覚。
いや、ゼロに戻ったわけではないけれど。


平穏な日々のために、もう一山越えなくては。
そして、もう二度と同じ希望は持てない。


だけど、冷静。
ここまで築いていた、それぞれの人生は、変わらない。
一寸先の見えない時期を乗り越えたことで、輝きだした未来は変わらない。
私よりもダメージを受けているはずの人が、冷静に聞いてくれる。
いつもどんなときも、ものごとの良い面を見ようとする人たちのなかで
育てられたことを、幸せに思う。


卒業式のあと、母を見送ってから、
是枝監督の新作『歩いても 歩いても』を観た。
「人生は、いつもちょっとだけ間にあわない」
・・・でも。