のんびりしたいな


卒論を提出して以来、

本当に「あれ」が通っているのだろうか、

卒業できるのだろうか、というびくびく感は絶え間なく感じているものの、

実際はかなりのんびりと過ごせている。


時間を無駄にできない性分が強くなったのはいいことで、

つねに頭か体をはきはき働かせていたい!と思えるものの、

それでも時間に追われない幸福は、感謝と共に満喫している。


先週末は、富士見の母を訪ね、あちらで祖母と合流して、

観光がてら松本にドライブした。

サナトリウムだった病院や、薔薇園を歩いたり、

母ん家の近くのパン屋さんが開いているカフェでランチをしたり、

日の光に満ちた、素敵な休日だった。


本は、Kazuo Ishiguro "Never Let Me Go"がなかなか進まず

やきもきするものの、平行して

日本の作家の軽めのものを、うきうき手にとったりもしている。

勧められていた「夜は短し歩けよ乙女」(森見富美彦)も

思った以上に面白かったし、

北村薫の「玻璃の天」も、文庫化がどうにも待ちきれなくて、

図書館で取り寄せてもらい、一日で読んだ。



読みかけのものでは小沼丹「懐中時計」、

ゲーテファウスト」(池内紀訳)、

カフカ「変身/掟の前で」(光文社古典新訳)

(丘沢静也訳・・・この人の訳には・・・首をかしげたくなるところもあるけど。)

ゼーバルトも、まだ一冊も読みきっていないのに、

また新しく買ってしまったので、今のところ4冊も手元にある。

ああ、はやく身辺整理を整えて、読みふけりたい。

この長い休暇期間のうちに、この作品のための時間を

たっぷりとって味わおう、きっと。


夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

玻璃の天

玻璃の天