横道


昨日は、今年最後の就活。
(たぶん。)
最終面接だった。
人がみんな優しく、波長が合う感じ。
すごく和んだ。
面接も、意外なほどしゃべれた。


その後、無為な期待はすまいと
と言い聞かせているのだけれど・・・。
(以前、すごく行きたいところであっけなく落ち、
立ち直るのに時間がかかってしまったので。
今、落ち込むことは危険。そして過ぎた贅沢だ。)


どうしても反芻しては、期待を膨らませてしまう。
気づけばそれにかなりの時間とられている感じ。


もうかんべん。
いま集中すべきは卒論。それだけ。
思うように進んでいないけれど、
いろいろ目標設定を調節しながら、
「モチベーション」てやつを最大に保つようにこころみている。
難しすぎず、簡単すぎない目標を掲げるのが
いちばん力を発揮できるそう。


帰りに、まとめて買い物。
そのひとつが、柴田さん編集の新しい文芸誌
『MONKEY BUSINESS』
電車の中でさっそく、岸本さんの日記を読み始める。
(なんと連載!次も楽しみ。)
笑いをこらえてふるふるしているおなかを
隠そうとして、大変だった。


今号は『野球号』ということで、
小川洋子さんとの野球にまつわる対談が載っている。
野球の「美しさ」っていうものにちょっと興味がわいてきた。
「ダイアモンドの完璧さ」って、なに。


野球のことを話しているはずなのに、
やはりいろんな小説や人生や、世界の美しさのような
ところへ枝葉が伸びていくのが(いや、そちらが幹?)
さすがの二人。
話し言葉にも、凝縮された滋養がつまっている感じ。


オースターの「詩的正義」という言葉。
9.11の後の試合でニューヨークのチームが勝つのは「詩的正義」。
「資金力にまかせて他球団からいい選手を買ってきて、
世の中しょせんカネだっていうことを早いうちから
子供たちに教えている教育的な」日本の某球団が勝っても、
「べつに『詩的正義』がなされているという感じはしない」。
のだそう。
(by柴田さん)


先週、鴻巣さんが朝日新聞で紹介していた
バートルビーと仲間たち』という本が気になっていたら、
なんともタイミングよく、柴田さん訳『書写人バートルビー』も掲載されていた。
『白鯨』も読んでいない私の、メルヴィルとの出会いがこれ。


ちなみに次号は『眠り号』だって。
どんなだろう。



ああ、それにしても、今日は卒論に集中できる時間が
朝からたんまりあったはずなのだけど、
どうしてこんなに進んでいないんだろう。


昨日の岩波書店HPの『今日の名言』は、
「君、時というものは、それぞれの人間によって、
それぞれの速さで走るものなのだよ」。
(fromシェイクスピア『お気に召すまま』)


・・・一日で進んだページ数
など気にしてもしょうがないよね。
(まだほとんど書いてないけど。)


大事なのは「没入する快感」を
維持できることだ、と
これまでの人生の中で学んできたはずだ。


モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号

モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号

バートルビーと仲間たち

バートルビーと仲間たち

白鯨 上 (岩波文庫)

白鯨 上 (岩波文庫)